今さら『辛夷其ノ壱』の感想でも

 

どうもです。

こぶしファクトリーのみなさまのことを紹介した記事、想像以上にたくさんの方に読んでいただいたようで、大変恐縮です…。

gale-tte.hatenablog.com


ありがとうございます。とてもうれしいですえへえへ
梨央ちゃん卒業発表もあったからとは思いますが、そもそも大の大人にあんな長い文章を書かせる、それからそんな記事をたくさんの方に読んでもらえるこぶしファクトリーさんはすごいですね。

で、今回の記事。
ものすごく今さらですが、2016年11月30日にリリースされたこぶしファクトリーさんの1stアルバム、『辛夷其ノ壱』のアルバム曲の感想でも。
音楽の知識が乏しいのでこの子のここのパート最高よね!ぐらいしか書けません。
あと残念ながら全曲絶賛はできてませんので、読んでいる方の好きな曲をイマイチと書いている可能性があります。この曲の良さがわからないなんて可哀想だな、と思っておいてください。

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相撲、野球ときて弓道。相変わらず何でも屋のこぶしファクトリーのみなさま

これ書くにあたって『辛夷其ノ壱』聴き直したんですけど、やっぱりこのアルバムの個人的MVPは和田桜子さん。


急がば回れ

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かっこいいはずなのに、イマイチテンションの上がらない曲。
出だしでこの感想ってやる気あんのかと思われそう。ナンバー順だから許して。

なんかちょっと、「暗い」という印象。
こぶしに私が求めるかっこよさとはちょっとズレているのかもしれない。
「ゴリッゴリに漢くさいロック」と「今までにないクール系を突き詰めた」の、どちらともつかない中途半端なポジションになってしまっているかな、というのが正直な気持ちです。

とはいえ、メンバー全員のソロパートがあるのは良いことだし、Aメロを締めるさこちゃんの声はねっとりしているのにどこか爽やかだし、落ちサビの野村さんのパートは勇ましいのに清廉で良いよね。ジャンヌダルクって誰かが言ってた。


未熟半熟トロトロ

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可愛い曲のはずなのに、イマイチテンションが(略)

本当にすみません、やる気はあります。
次の曲からテンション上がっていくからもう少し待ってください。

こればかりは「可愛い曲」に対する私のストライクゾーンが狭すぎるのがいけない。完全に自分のせい。
自分の中で「可愛い曲」というのは、
・もしも・・・
・アンブレラ
あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい
・テーブル席空いててもカウンター席
・愛おしくってごめんね
こういうやつなんです。

ぐだぐだ書きましたけど「可愛い曲」と聞いて楽しみにしていた分、想像していたのと違っていた。それ以前に自分のストライクゾーンが狭すぎるから、本当にもったいないことしているなって思います。まろは曲は悪くない。
あとアウトロの繰り返しが正直長い。1フレーズ短くするか歌詞をもう1パターン用意するとかしてくれるとありがたかった。

マイナス意見はここまでにしておいて、ライブだとワイワイしているメンバーはやっぱり可愛いですし、あとはソロパートが4人(藤井・小川・田口・井上)なので8人で分けるより密度があってこういうのもアルバムならでは。懸命ブルースは残り4人がソロパートありなので、いつかグループを交換してみたverもあったら面白いかも、と思った。
れなこちゃんはこういう明るい曲を歌うと強い。可愛い以外の感想が出てこない。

私がテンション上がる「可愛い曲」がこぶしファクトリーには来るのは何年後かな。
いや、ストライクゾーン広げろよって話なんですけど。


懸命ブルース

今回のアルバムではこの曲が一番好きです。
初めて見たのが2016年の秋ツアーだったというのが大きい。

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これは曲だけじゃなくてステージングも含め好き。というよりこの振付がなかったらこんなに好きになってなかったかも。
重苦しいベースから始まり、ソロパート担当をみんなで囲んでいる図がめちゃくちゃかっこいい。客席とメンバー、まさに衆人環視の状態でソロパートを歌い上げる姿。あの数秒はセンターに立っている子の為の世界。まぁメンバーは後ろで無邪気ににらめっこしてたりするんですけど。たぐっちと桜子さんにやにやしすぎ。かわいい。
ところでソロパートの裏で鳴ってる「シャン、シャン」ってシンバル音が好きだったんですけど、これはライブのカウント用の音なんですね。CD音源になくてちょっと寂しかった。
あと「ブルース」と聞くと『残心』みたいな曲をブルースと呼ぶのだと思ってました。

以下、好きなポイント。
・全体的に漂う「お控えなすって!」感。
・野村さんの「やるときゃやらないでどうすんだ」、ビブラートおばけ
・「人生を懸けるか(一生懸命) 一つに懸けるか(一所懸命)」の歌詞がお気に入り
・桜子さんの「たぎっているか」の声の締め方、本当に絶品。くぁぁぁあん。
・ハロステの懸命ブルースライブ映像、梨央ちゃんのダンスのかっこよさまで堪能できる幸せ。カウントの取り方もカウントを取るための身体の使い方も超かっこいい…。ツイッターで見て知ったのですが、2番のサビ前で4カウントのところに5カウントぐらいの動きを入れてくる梨央ちゃんほんとすごい。それからこの日はあまり調子が良くなかったらしいというのも聞いてますますバケモンだと思った
・締め、桜子さんの「これがこぶしの懸命ブルーゥゥゥス」。よくぞやってくれました、と思う。ここを桜子さんにしてくれたのと、これを決めてくる桜子さんも。声の抜けと表情の色っぽさったら。



残心

残念ながらこちらの曲はライブ映像が公開されておらず。
4thツアーの映像化…あるのかなぁ…。

残心とは

たとえば弓道における残心は、矢を射た後も心身ともに姿勢を保ち、目は矢が当たった場所を見据えることである

残心 - Wikipedia


『懸命ブルース』よりもこの曲の方がブルースというイメージがありました。
アルバム曲の中で、メンバーの声の個性がよく出ている曲その①だと思っています。その②は後述。

以下、好きなポイント。
・冒頭がれなこちゃん⇒梨央ちゃん⇒たぐっちという流れがまず最高よねっていう
・Aメロ最後の彩海ちゃんの「楽器のように弦音が響くだけ」パートの美しさ。声と歌詞の響きの美しさがとても好き
・この曲のりおたぐれなパートは全部良い。かわいい後輩感があふれている…
・Cメロ(でいいのかな)最初、さこちゃんの「的に当たっても視線は絶対 そらさずに」パートがこの曲の中で一番好き、とにかくイケボ。
・最後までかかるCメロ、おそらく卒業式の呼びかけみたいなイメージなのだと思うのですが、はまちゃんのパートが一番呼びかけっぽくてアツイ。
・最後、野村さんのロングトーンで「ありがとう」。ありがとう。


TEKI

TEKIッ!TEKIッ!

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1:57しかないこの曲。
でも短さを感じさせない、充実した疾走感みたいなのがあって好きです。
3rdツアーの懸命ブルースからのTEKIの流れ、すごいかっこよかった。なんで映像化ないんですか。(おこ)

曲調のせいで気づかなかったけど、「良い子にするからもう許して」とか「誰でもいいから助けてよ」とか、弱気な歌詞があるのはこぶし曲の中でこれが唯一だなぁというプチ発見。野村さんが覇王のような顔で「逃げても無駄無駄」って歌ってるからそんな弱々しい歌詞なんて気づけないと思う。

久しぶりにTEKIのライブ映像見ましたけど、この曲も梨央ちゃんのダンススキル市場だなぁ…脚さばきがすごい…下半身にかかってるグラビティが少ない…はぁ、さみしいなぁ……。



GO TO THE TOP!!

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メンバーの声の個性がよく出ている曲その②。
わかりやすい。わかりやすくていい。
私がこう弦がガツガツ鳴ってる曲が好きっていうのもあるんですけど、この単純明快でひねりのないまっすぐさがこぶしに合っていて好きです。
JKニンジャガールズがアニメ化したらOPかEDに使ってほしい。

なんといっても和田桜子さんのソロパート「死ぬ気でいこうぜ」「運命という名の壁を 今」がね。ほんっと~~~~~~に良いんです。イケボofイケボ。なんでこんなにねっとりさと爽やかさが共存しているんでしょうか。
そして組長・彩海ちゃんが高音フェイクで締めてくれるんですよ。なんて贅沢…。

振付については言いたいことがプラスマイナス両方あります。
マイナスだったのは、サビの振りが単調すぎる。もう少し動きがあったほうがかっこよかったような。指差しして前後するだけって、こぶしファクトリーさんにはもったなさすぎる間の使い方だと思いました。

プラスなところは、冒頭の2人ペアで脚ギターするところ。
みな美さんと桜子さんをペアにしてくれた人。握手してください。一生洗いません。
いやこれ、最初ハロコンで見たとき本当にびっくりしました。なんてことさせてんだと。どうなってんだあの二人…さこちゃんに脚を差し出すみな美さん女王みたいな顔してたんですけど…?主従みたいなことになってた…R-15ぐらいつけたほうが…びっくりした…良いものを見た…。(他のペアは爽やかさしかないらしいというのも聞いてまたびっくり。)

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控えめなこれでした。(モーニング娘。'15 Oh my wish!より)



辛夷の花

 


こぶしファクトリー『辛夷の花』(Magnolia Factory[The Kobushi Magnolia Flower]) (MV)


この曲を作ってもらえて、こぶしファクトリーのみなさんは幸せ者だと感じてやまない。
これからも大切に歌っていってほしいですね。
関ジャムにヒャダインさんが出演していたときにもこの曲を取り上げてこぶしファクトリーを紹介してくれていましたが、このフォークソングとか演歌みたいなのを歌えるのって当たり前のことではないんだよなぁと。
れいれいの歌い出しで引き込まれる。それからやっぱり和田桜子さんの声の良さね。心をグワっと持っていかれる。
あと落ちサビの「友を信じ(広瀬)」⇒「人に元気(野村)」の流れがとてもアツイ。彩海ちゃんもここ好きなんだって。わたしもすき。

不思議に思っていることを一つ言いますと、舞台でこれ歌っておいて春ツアーのセトリにないのはなぜでしょうか…歌う場所ちがくないですか…どうして…ブツブツ……。

余談ですが、うちの母がこの曲絶賛していました。
最後の一文がうちの母の評判で終わるという計画性のなさ




といったところで、今さら過ぎる『辛夷其ノ壱』のアルバム曲感想でした。
正直、こんなに早くこぶしファクトリーのアルバムが出るとは思っていませんでした。
アルバムを出すビジネスって、シングルを出すよりも儲けが少ないと思っているのです。単価が高いですから即売でも売りづらいでしょうし。
それでも、まだ駆け出しのグループでアルバムを出そうと決断してくれたことにたくさん感謝したいですし、大人たちにアルバムを出そうと思わせた彼女たちは超かっこいい。

そしてもう一度言うけど『辛夷其ノ壱』の個人的MVPは間違いなく和田桜子さん。
どの曲のソロパートも全部良い。和田桜子さんの素晴らしい声が残るというだけでも後世への宝。



そんな感じで、言いたいことだけ言ってみたアルバム感想でした。

「残心」「辛夷の花」のライナーノーツはこちらに。ぜひ読んでみてください。
星部ショウ オフィシャルサイト